そもそも皮膚ってどうしてたるむの?
どうして皮膚はたるむの?
年齢を重ねるごとに気になってくる皮膚のたるみ。
頬や目の下、口元など、たるんでしまう部位やたるみの悩みはさまざまですが、皮膚はなぜ、たるんでしまうのでしょうか。
皮膚のたるみを引き起こす原因について解説していきましょう。
肌の構造を知る!
まずは、たるみの原因を考えるために、皮膚の構造から見ていきましょう。
皮膚は、表皮と真皮とからなり、その下に皮下組織があります。表皮は外側の薄い皮であり、表皮の下に真皮があり、皮膚の大半を真皮が占めています。
表皮の一番上にある角質層は、肌のバリア機能を持ち、紫外線や乾燥などの外部刺激から肌を守っています。真皮は、水分を保持する役割を持っています。真皮は、肌に弾力をもたらすコラーゲンが70%を占めています。そのコラーゲンに、肌にハリを与えるエラスチンが結びつき、水分を保持するヒアルロン酸がその隙間を満たしています。
水分量の低下がたるみの原因!
健康な皮膚では、表皮の一番上にある「角質層」が剥がれ落ちるターンオーバーによって、新陳代謝が行われています。
加齢や紫外線、乾燥などの外部刺激の影響を受けると、ターンオーバーが乱れ、肌のバリア機能が失われます。表皮のバリア機能が失われると、真皮内の細胞の機能が低下し、ヒアルロン酸やエラスチンの生成量が減少します。
その結果、十分な水分が肌が保持できなくなってしまいます。そして水分を保持できなくなった皮膚(肌)は弾力を失い、たるみを起こす原因となるのです。
顔の皮膚がたるみやすい理由
では、なぜ顔の皮膚は特にたるみやすいのでしょうか。
身体の多くの筋肉は骨に付着しています。しかし、「表情筋」と呼ばれる顔についている筋肉は、骨ではなく「皮膚」についているのです。
そのため、老化によって表情筋が衰えることで、筋肉と一緒に皮膚も垂れ下がってしまうのです。その結果、皮膚にしわができて、たるみが生じてしまいます。
皮膚のたるみが生じるメカニズムについてご紹介しました。肌がたるんでしまう「謎」が分かりましたでしょうか?たるみを解消するためにはまず原因を知ることが大切。原因を理解して、お肌に合わせたケアを行いましょう。