ボトックス注入
多汗症の原因部であるエクリン腺を全部取り除くことは困難で、手術治療よりもむしろ交感神経の作用を弱めるボトックスという薬を皮下に注射することによって4〜5ヶ月間汗の分泌を極めて減少させることができます。春に注射すれば夏の間は汗をかかなくてすむというわけです。これは最新の治療法ですが、これからはこの方法が主流になっていくでしょう。
ソフトレーザー
首のそばには、胸から上の交感神経の中継点である星状神経節があります。ここに、レーザーを左右3分くらいずつ当てると、交感神経の緊張が緩和され、自律神経の働きが正常化して、発汗が抑えられます。
私のクリニックでは多汗症の患者さんに、1〜2週間に1回程度、1回について10〜20分、レーザーを照射しています。
参考:手術以外の治療
不潔にすると臭いが強くなりますので、汗をかいた後にはなるべく早くシャワーを浴びて、清潔にすることが大切です。わき毛があると細菌が増殖しやすくなりますので、腋毛を剃毛した方がよいといわれています。制汗、デオドラント製剤が多く市販されています。それらを使っても汗の量が減る訳ではありませんが、臭いを覆い隠す作用はあるようです。細菌を抑える作用のある抗生物質入りのクリームを外用する方法もあります。電気凝固法で毛根を焼く永久脱毛でも、わき毛が生えなくなるので、臭いの減少に多少は役立つものと考えます。しかし汗の量が減る訳ではないので、根本的な治療にはなり得ません。
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