施術前
1年後



ご希望の二重があっての手術ですからまずご希望をしっかりお聞かせください。できること、できないことを分かりやすくきちんと説明します。
仕上がりが自然になるのも不自然になるのも術前の注意深い観察とデザイン次第です。埋没法はご希望のどんな二重でも作れる万能な方法ではない(Q&A【3】参照)ですが、二重を自然に作るには最も優れた方法です。目指すのは天然の二重です。
当たり前ですが、天然の二重が自然なのは、本来持っているまぶたの皮膚のくせや自然な構造に逆らわないからです(Q&A【3】参照)。したがってそのようにデザインします。
埋没法は元に戻る可能性がある方法です。ただし容易に元に戻ってしまっては、わざわざ手術をやる意味がありません。
当院ではダメージが少なく、かつ最大限元に戻りにくい方法を採用しています(Q&A【2】参照)。
まぶたは非常にむくみやすい部分です。麻酔の注射の微妙な量の違い、手術器具のちょっとした扱い方次第で腫れの程度は大きく変わってきます。
当院はどうやれば腫れを少なくできるかを知っています。


腫れているように見える期間は平均で3日間程度です。手術直後はそれほど腫れた感じになっていなくても、翌朝には少し腫れが強くなっていることが多いです。そして、手術翌朝をピークにどんどん腫れは引いていきます。ただし、腫れるといっても殴られた後のようになるわけではありません。『泣いた後のむくんだ目』という言葉がぴったりかもしれません。
腫れ方には手術のやり方の差やまぶたの状態により、個人差があります。一般的にまぶたの手術を繰り返し行っている方や『ふたえのり』を使用している方は腫れの程度も少し強めで、期間も長引く傾向があります。当院では最も腫れが少ないと考えられる方法を採用しています。




二重を作るための糸による固定をする数のことです。
固定の数が問題なのは、埋没法が元に戻る可能性がある方法だからです。固定の数は固定の強さになり、元に戻りにくさに直結すると考えられています。
それでは、元に戻るとは糸がどのようになってしまった状態なのでしょうか?よく糸が外れたとか、糸が切れて元に戻ったという表現を使うのを聞きますが、厳密にいうと埋没されている糸が取れてしまうことはありませんし、糸が切れてしまうことも恐らく滅多にあることではありません。
元に戻るというのは大抵の場合、皮膚の裏側から皮膚に引っかかっている糸が皮膚から外れた状態になり、したがって糸の力が皮膚に伝わらずに十分な二重ができない状態をいいます。
ですから、やはり固定の数が多ければ、このような状態になる可能性も減り、元に戻りにくくなるといえます。当院では手術によるダメージ(腫れ)・元に戻りにくさを総合的に考え、2つの穴・1本の糸を用いて、いくつもの固定点を作る特殊な方法を採用しています。いわば『多点止め』ということができます。
基本的に『自然な二重』なら可能です。
それでは、どんな二重が自然な二重なのでしょうか?
まず、二重の大きさ(幅)ですが、天然の二重はまぶたの構造の関係で、その大きさは限られていることが多いです。目を閉じて睫毛の生え際から上方にせいぜい1cmくらいまでが通常の大きさです。
次に、二重のラインの入り方です。二重は一種の『しわ』です。『しわ』はもともと入りやすい方向というのが決まっています。つまり、誰でも二重になりやすいラインというのがもともと存在しています。
これらの条件を満たす二重がここでいう『自然な二重』ということになり、埋没法で作成可能になります。 もちろん、それ以外の二重も可能ですが、あまり自然ではなかったり、元に戻りやすかったり、二重が浅くなったり等、と場合によっては条件付になります。

点線で表したラインが自然な二重のライン(しわ)です。
このラインに沿って固定することにより、違和感のない自然な二重の仕上がりになります。
もともとのまぶたの条件によります。二重の手術と『ふたえのり』によってできた二重との決定的な違いは目の開きにあります。
二重の手術では基本的に目の開きは変わりません(眼瞼下垂手術を除く)。『ふたえのり』はのりでまぶたをくっつけてしまうことにより、まぶたを上方に引っ張り上げます。
つまり、目の開きが良くない人でも目が大きく開いたように見えるということです。 もともと、目の開きのよい方ならそれほどの違いにはなりませんが、目の開きが悪い方は結果がかなり違ってきてしまいます。「ふたえのりの時と同じようにして」と言ったはずが、二重は大きくなったけど、なんだかとても眠たいような目になったというのはよく聞く話です。
正しい方法を行えば、基本的には目は大きく見えるようになります。まぶたの状態(目の開き)によって目が大きく見える二重の幅は異なります。よくある誤解は『二重が大きい=目が大きい』ということです。つまり、二重を大きくしたからといって目が大きく見えるわけではないということです。状態によっては、二重が大きいために逆に目が小さく見えてしまう場合すらあります。
一般的に目が大きいとされている方は、決して二重が大きいというわけではありません。それは、目がよく開いていて、瞳が大きく見えているという状態ではないでしょうか?
●まず、目が大きく開いている場合
目が大きく開いていても目が大きく見えるとは限りません。一重や極端な奥二重の場合、垂れ下がったまぶたの皮膚で瞳が隠れてしまい、目は小さく見えてしまいます。この状態なら埋没法で二重を作ることで、見違えるほど目が大きく見えるようになります。まぶたも軽くなり、目を開けるのが楽になります。
●逆に、目の開きがあまりよくない場合
Q&A【3】にも述べましたが、二重の手術では二重は大きくできますが、基本的に目の開きが大きく変化することはありません。この場合、大きな二重を作ってしまうと目は非常にぼんやりした眠たいような印象になってしまいますので、二重の大きさを適切に調節し、最大限目を大きく見せることが必要となります。
●目の開きが極端に悪い場合
二重の手術(埋没法、切開法にかかわらず)をしても二重にはなりませんので眼瞼下垂の修正手術が必要です。
ふたえのりなし
ふたえのりあり
二重埋没法直後埋没法の適応に関しては、非常に幅広い方に可能です。切開法の適応と言われた方のかなりの割合の方は埋没法でも満足いく結果が得られます。 一般的に切開法が適応になるのは(埋没法の不適応)次の場合ですが、場合によっては埋没法でも解決が可能です。
●皮膚がたるんでいる
極端に大きな二重を希望されなければ、埋没法でOKな場合が多いです。たるんでいるから無理ということはありません。
●皮膚が厚い
糸のかけ方を工夫することで解決できることが多いです。
●自然ではない特殊な二重が希望
埋没法でも実現可能な場合もあります。ただし、自然ではありませんし、無理をすることで元に戻りやすくなります。
●埋没法で何回やっても元に戻る
埋没法と呼ばれる方法には、いくつも異なったやり方があります。今までとは違った方法で解決できる場合があります。
●まぶたの脂肪が多くて腫れぼったい
これは埋没法では解消不能です。埋没法の穴から脂肪を取る方法もありますが、切開して取るのが安全だと考えます。
以上のように、埋没法でも可能な場合が多くありますが、ご希望の二重やまぶたの状態により異なります。ぜひ一度、診察にお越しください。
Q&A【5】でも述べましたが、たるんでいるからといって、埋没法が適応ではないという理由はありません。切開法のように、直接余った皮膚を切除するわけではありませんが、被った皮膚を上方へ押しやることで二重は大きくなり、スッキリしてまぶたも軽くなる場合が多いです。大部分の方は埋没法でもご満足いただけています。ただし、あまり大きな二重はできません。
実際にはメスを使う場合が多いです。当院でも手術の最初の段階で皮膚に穴を開けるときにだけメスを使用しています。理由は、仕上がりをきれいにするためです。糸(実際には糸の結び目)を埋め込むのには、ある程度の大きさの皮膚の穴が必要です(魔法ではないので当然です)。
メスを使わない場合、穴は針で無理やり引き裂いたものとなり、場合によっては目立つ傷跡になることもあります。メスで鋭利に開けられた穴の傷は、治りが非常に良く、傷がほとんど目には見えないという状況が可能となるのです。
これは形成外科のトレーニングを積んだ医師なら極当たり前の考え方です。
切開法の欠点は、やはり自然さが出しにくいというところでしょうか。
具体的にいうと……
・傷が残る
これは当然です。ただし、まぶたは傷の治りが非常によい部位なので、余程皮膚を多く取りすぎたり、乱雑な手術操作でダメージを受けない限り目立つ傷跡にはなりにくいです。つまり、傷跡はあまり問題にはなりません。
・目を閉じた状態でも二重のラインに沿ってくぼみができる
これは、筋肉(眼輪筋=目を閉じる筋肉)を取ることで二重を作成するという切開法の方法上、避けては通れません。二重のラインの部分のみ、まぶたの厚みを変えることでしわのクセをつけているのです。これは埋没法とか天然の二重とは決定的に違う部分で、問題になる可能性があります。まばたきの時に外見で違和感を伴う場合があります。ただし、本人的には目を閉じているときの不自然さなので、鏡をいくら見ても気づきにくいですが。
・二重のラインの下側の皮膚がむくみやすくなり、なんとなくポッコリして見える
上にも述べましたが、皮膚を切開すると血液の循環が悪くなります。つまり、むくみやすくなるわけです。そうすると二重のラインの下側の皮膚はポッコリしてちょっとわざとらしい二重になってしまうことがあります。
・時に目の開きが悪くなってしまう
よく学会とかで指摘されている部分です。二重は大きくなったが、眠たい感じになってしまったというものです。筋肉を切開した後に今度は目を開ける筋肉(眼瞼挙筋または腱膜)に皮膚を縫い付ける操作で筋肉が皮膚の重みの負担を受けることが理由と考えられています。目が小さくなってしまっては本末転倒です。
・なんとなく厚ぼったい二重になる
たるみを取るために余った皮膚をたくさん取りすぎることにより発生します。瞼の皮膚は上(眉毛)の方にいくほど厚いです。たくさん皮膚をとることは厚い皮膚で二重を作成することにつながり、結果的に厚ぼったい二重になります。この場合、傷跡も目立ちやすくなる傾向があります。
・元に戻すのが非常に困難
切開してしまった皮膚や切除してしまった筋肉は元には戻せません。つまり、出来映えが気に入らなくても元に戻すことは非常に困難となります。切開法の手術の前にはそれなりの覚悟が必要です。
以上がよく言われる切開法の欠点です。これらを考慮すると、余程無理な二重でもない限り、まず埋没法で試してみることをお勧めしています。また、小さな傷跡などでも気になってしまうナイーブな方は避けたほうが無難です。
これはある程度、原因があります。一番の原因は糸の結び目が大きいということです。何回も結べばほどけにくくなりますが、結び目は大きくなります。また、糸の結びが多くなくても完全に締めこんだ状態ではないと、その周りに瘢痕組織ができてしまい大きな玉のようになってしまいます。もうひとつの原因は糸の結び目の埋没の深さです。
浅いと当然目立ちます。理想的なのは、少ない結びの回数で完全に締めこむように丁寧に手術をすることです。